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お話会「特別会」のお知らせ


 昨年11月に名誉会長 田代尚嗣氏による『お一人さま安心計画ノート』(産学社)が上梓
されました。この機会に
5月のお話会に特別会として、講演をお願い致しました。
誰もが いつか一人になる時があるかも知れない。そんな時の為の「安心計画ノート」は
とても具体的に書かれていて、将来設計に役立つと思います。(運営委員会)

  当日ご参加出来なかった方で、本をご希望の方は、事務局にお申し込み下さい。

                 定価  1200円+税 (送料無料)

  

 65歳以上の「お一人さま」は今日、600万人。2025年では730万人、2035年では762万人と
増加していくと予測されています。そして、2015年の国勢調査によると、50歳時点での未婚率は男性23.4%、女性14.1%となっていて、将来、独居になる可能性が高い人達といえるでしょう。
 数字の上ではわかりましたが、それでも「お一人さま」とは一体どのような人達なのでしょう。まず考えられるのは
(1) 天涯孤独の人(著者によればこの人達は今日の600万人の内1~2%ぐらいだろうとの事
(2)    次に考えられるのは、病院や老人ホーム等への入院や入所のための身元保証や日常生活支援者がいない人。(3)に、死後の葬儀や火葬、納骨、電気、ガス、水道等の支払いをしてくれる人がいない人。(4)に、遺品整理、相続、名義変更(車や不動産)等をしてくれる人がいない人。         
 以上のような人達のことを「お一人さま」と考えればよいと思われます。このことを裏付けるように、高齢者全体を対象とした2015年(『高齢社会白書』)によると、孤独死を身近に感じるかについては、「とても感じる」…45%    「まあ感じる」…30.1% となっています。

つまり、日本の歴史上、基本としてきた家族が中心のセーフティーネットが崩れつつあり、安心して「死」さえ迎えることができない人達が浮き彫りになってきたのです。このような「現実」には抽象論は無意味であり、勝手な思い込みは危険であり、何の役にも立ちません。思い込みと申しました。多分、多くの方々は次のように思っている人が多いと思います。高齢者をサポートする社会資源として社会福祉協議会、市区町村の高齢者窓口、地域包括支援センター、居宅介護事業所とケアマネ-ジャー、ヘルパー、成年後見制度における任意後見人や法定後見人、民生委員、ボランティアの人々などと多彩を極めているからです。この人達の誰かがやってくれるだろうと…。
 ところが、これらの人々のサポートが完全にストップするときがあるのです。その時こそお一人さまを含めた「本人の死」です。これ以後、上記の人達が何かやれば犯罪になってしまうのです、
 そこで、これらの問題に「お一人さま」はいかに対処し、いかに処置していけばよいのかの法的裏付けをもった具体策を提示していきます。   【田代尚嗣】