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ミーティングに参加して(2010年11月 ネットワークニュース第103号)

九月一日、妻の仏壇の前で全八回のミーティングを無事終了できたことに感謝し、これからの新たな生きがい探しを始めることについて、理解と応援をお願いしました。
 今年一月に四十九日の法要を終え、さて一人でどのように生きていくかと、新しく彼女のために誂えた仏壇の前で問いかけても、応えは何処からも何も返ってこないという現実ほど哀しく淋しいものはありませんでした。
 定年後は二人でやりたいことを好きなだけ好きな時にやろうと、三十五年間、家庭を切り盛りしてくれた妻に約束していた矢先、妻は帰らぬ人となってしまいました。
 私にとって、この喪失感は計り知れないほど大きく、自分の明日を絶望的に考えざるを得ない状況に陥っていました。
 それからの数カ月は、配偶者を亡くした人の集い、ボランティア活動などをインターネットで必死に探し、これはという集いを見つけると熱心に足を運びました。
 地元のNPOを紹介するセンターにも、そのセンターが開催するボランティア講習会にも参加しました。  一方、出席した複数の「大切な人を亡くした集い」では、参加者が五年前、十年前の別離を昨日の出来事のように話されている光景を見て、再び新たなショックを受けました。今の哀しみと一緒に五年、十年も生きていくことになるのかと思うと、生きていく気持ちすら萎えていきました。
 そんなある日、偶然に、パソコンでほほえみネットワークを見つけました。
 そこでは大切な人を配偶者に限定していること、さらにはプログラムに基づいて哀しみを乗り越えるミーティングを開催しているということが記されていました。
 早速、当地ご担当のほほえみの関西支部長に電話を入れたところ、快く「ミーティング」を設定していただくことができました。
 いま、偶然にもこのミーティングに参加できたことに心から感謝するとともに、同じように困っている人の為に少しでも役に立てることを自分の新たな生きがいにできたらと考えています。
 以前と同じような生活に戻ることはないと思います。でも、何か自分を支えていけるようなものを見つけたいと考えながら明日にかけたいと信じています。
T・U(男性、関西地区在住)