ミーティングに参加して(2006年5月 ネットワークニュース第76号)

一昨年三月、最愛の妻を亡くしてなにやら無我夢中のうちに終わった一周忌の後、目標を失い呆然と日々を送っていたとき当会を知りました。
藁をもつかむ思いでほほえみの行事に参加し、他の方々の様子を知りほっと救われる気持ちがしたことが印象的でした。
十月からミーティングに参加させてもらい総勢九人の仲間と隔週顔をあわせてプログラムの順を追って自己の体験を述べ、また、他の方お話を聞いて思いを述べることを二時間ずつ繰り返しました。
回を経るにしたがい、胸にたまっていた鬱屈が不思議なように消えてゆき、心が軽くなってきました。
もっとも、故人への思いが変わるのではなく、不必要に心を占領していた鬱積したものが取り除かれたようです。
この会で知り合った仲間の誰もが、同じように亡くしたひとへの愛情と思慕の念が強くて、その悲しさと辛さは心から共感できたし、自身の境遇と思い合わせて心ならずも遭遇した悲しみと不幸にたいして共に戦う戦友に出会ったような気分になったのでした。
毎回のミーティングの都度、余韻で去りがたい思いに駆られ、二次会で自由討議を重ねたことが今やいい思い出です。
嬉しかったことは回を重ねるたびに皆さんが元気になっていったことでした。残念ながらミーティングは八回で終了となったことです。
けれど、メンバーの皆様とは今後とも末永くお付き合いをお願いしたいと思います。
最後に、このようなミーティングに参加させていただいた「ほほえみネットワーク」主催者とお世話くださった理事、リーダーの方々に心からお礼申し上げます。  
T・N(男性、神奈川県在住)